コラム    

一息入れましょう当園情報誌がシリーズでお届けしている 「アメリカの子育て事情」 をご紹介します。 このレポートは、ロスアンゼルスに30年以上在住する精神科医 福桝Drが、毎回アメリカよりお届けしてくださっています。

アメリカの子育て事情(6)  

 先日、L.Aのドジャース球場で、シアトルマリナーズとの対戦がありました。私も、日本から大リーグ入りしたイチローとササキを一塁側の外野席から垣間見ることができました。たまたま試合前の練習中に視線が合う位の距離で、キャッチボールしたり、ストレッチをしてましたが、球場警備員が控えていて、サインしてもらったのは小学生ばかりでした。

 観戦したナイターは、5万3千人ものファンで埋め尽くされ、試合の合間に電子オルガンの伴奏に合わせ歓声が上がり、球場は落雷にあったかのような大騒ぎでした。その上、どちらの選手であろうとファインプレーをすると観客席が次々に立ち上がりウエービングが見事です。周りには日本からこの日のために観戦に訪れたツアーが、”イチローさん、こっち向いて”とか”イチローさん、イチローさん”と黄色い叫び声が飛び交っていました。あとで観客の三分の一が旅行社の”イチローツアー”だったことを知り、びっくりしました。

 なお試合の方は、イチローのホームランやササキの押さえもあって、マリナーズの大勝です。ご承知のように、野球と言えばアメリカが本場、バスケやアメフトと同じように少年ファンが多いことで知られています。しかし、なぜかサッカーは不人気、世界大会があっても子ども達はほとんど関心がありません。それにマジョリティーの白人達に人気があるのが日本人、不思議な現象ですね。

− FROM 福桝 利郎 (医学博士) −

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