アメリカの子育て事情(4)

 カリフォルニア州は、全米の子どもの教育環境ランキングでは5位以内に入る。近年特に目立つのは、中国系、韓国系、日系等アジアからの移民の子ども達が、UCシステム、 スタンフォード等の一流校へ、他の人種の入学枠を超えて試験をパスし進学している。だから毎年9月の入学シーズンになると、 人種のバランスをどうするかで問題になる。

 日本と違って移民の国アメリカは、白人、黒人、ラテン系等人種が多彩である。だから教育の 機会均等を無視すれば、人種差別からのいじめや暴動(ヘイトクライム)が生じる。一方保育園(ナーサリースクール)、 幼稚園(キンダーガーデン)、小学校の子ども達は、のんびりしている。自然に囲まれた広い1階建の校舎や敷地で伸び伸び育ち、日本の 教育体制のような縛りがなく、受験等もない。

 幼稚園のほとんどは、公立小学校に付属する一年生への入門過程(プレスクール)である。この子達に人種の壁があるはずもなく、保育に遊びを沢山取り入れていつの間にか英語が身につくESL教育をしてくれる。さすが移民の 国アメリカだと幼児教育の素晴らしさに外国からきた両親は感心させられるようだ。

− FROM 福桝 利郎 (医学博士) −

 

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