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さがみ愛育会「情報誌70号」から
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コラム 「保護者支援と保育所保育指針」
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厚生労働省 雇用均等・児童家庭局保育課長 義本 博司
最近、教育現場で「モンスターペアレント」が話題になっています。学校に理不尽な要求を突きつける親に対し、学校が対応に苦慮し、精神的に追い込まれる事態が増えているらしいということ、何ともいやな言葉ですが、大多数の保護者は常識を備えた普通の大人であると思います。
しかし一方では、保育現場でも保護者の苦情対応に苦慮しているという話をしばしば耳にします。こうしたトラブルの社会的背景として、教育や保育の分野でも経済活動としての「サービス」という考え方が浸透し、保護者が消費者としての権利を主張し始めたと言われますが、問題は別にあるように思います。
即ち、学校(園)側と保護者の間でコミュニケーションの行き違いがあること、保護者個人の悩みや不安が「かたち」を変えて学校(園)への要求になって出ていること等、個々の保護者の日常レベルの問題に関する理由があるのではないでしょうか。
この問題の解決方法は一つではありません。その園の保育の取組みやねらいを様々な形で丁寧に説明すること、子どもの成長に喜びを共有する同士として同じ位置に立つこと、時に保護者の思いをしっかり受けとめること、問題があれば放置せず迅速に行動すること等、基本的な原則をそれぞれの保育所が職員全員で共有し、地道な実践を重ねていくしかないのではないかと思います。
現在、厚生労働省では「保育所保育指針」の改定作業を進めていますが、こうした問題も視野に置きながら、「保護者への支援」を保育所の重要な役割として指針に位置づけるべく議論が行われているところです。
今回の保育指針改定は、従前の足したり引いたりの改定ではなく法による告示行為として大綱化し、園の特性を生かす指針にまとめていると伺いました。その事務方の責任者として日夜奮闘する義本課長さん、情報誌70号に執筆下さいましてありがとうございました。貴重な日曜でも保育学会やドングリ拾い大作戦に来てくださったり、「保育の現場」から学ぼうとする姿勢に頭が下がる思いです。
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コラム 「子どもの世界でみえるもの」
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渕野辺保育園副園長 松岡 裕
どの子どものやっていることにも、それなりにしっかりと理由があります。いたずらをしている時、ボーッとしている時、ふいに笑う時、
すぐに大人にとびついてくる時など、、、。4〜5歳児(縦割りクラス)のもくれん組には、小さな「ドアマン」がいます。毎日、ドアを開けることに夢中です。一番小さい0歳児のつぼみ組には今日も「抱っこ」をされたいために、手足をフル回転させてハイハイをしている○○ちゃんがいます。ようやくお目当ての保育士さんにめぐり合い、無意識的な一体感の中でその欲求を十分満たしています。
2歳児ちゅうりっぷ組では、「おにぎりグループ」と「ダンゴグループ」の違いがようやく分かり、みんなと同化して「おやつをもらう順番を守ること」が大切だとする共認性の芽が少しずつ育まれています。そして3歳児すみれ組の○○ちゃん、ぐずぐず癖のせいか生活場面が変わる時など、いつもボーッとして他の子より時間がかかります。年長あさがお組の○○君、今日も見事な鼻ちょうちんをつくりながら、日に日に上達した縄跳びを保育士さん、お母さんに見せたいという願いを抱いて頑張っています。
最年長6歳児のKくんは今日も園庭の小山のてっぺんからまたまた「シートをソリ替わりにして滑り降りてる〜。。。。」こうして、日々保育者はいろんな場面に出会います。でも「危ない!止めなくては!」と何でも止めてしまっては「なるほど、なるほど、、この子達にとってはさぞ飽きないほどの面白さがあるのだろう」という視点を保育者は永遠に確保することはできません。
すなわち子どもの世界を感じるには、冷たい目線で正確に「事実」を追いかけて「少しでも」間違っていたらサッと間違えを伝えるということではきっと子どもの世界は閉じてしまうのでしょう。「じゃんけんパー」を出してきた子どもに「チョキ」で返し悦に浸るのではなく、子どもと同じ「パー」で返すことこそ子どもの世界への「秘密のカギ」になるように思います。
ボーッとしている子どもを見ても、「こうしている時が、じつは一番心を育てている時なんだ」という真実を知れば、私達は身も心もこの瞬間に留まることの大切さを深く考えさせられます。だからこそ大人がはじめにいた場所に戻ること、そしてそこから子どもと同じ道を同じスピードで一緒に歩むプロセスに「保育の醍醐味」があるのではないでしょうか。
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園庭の様子
多くの方々からお問い合わせがあります園庭が完成をしております。
せせらぎ(小川)やログハウス、ツリーハウス、などがあり、虫や蝶、とりなども以前より多く見られます。
「自然暮らしの会」の清水国明さんとお仲間、ほいくえんの子ども達、当園職員、当園の父母のみなさまでつくりあげた自慢の園庭です。地域にお住まいの方も気軽にあそびにいらしてください。


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